この感情の名前を

さがしてたら沼にいた

夏の恋人が好きすぎる話。

さて、長すぎる前置きの為に一度記事を区切ったため、早速本題に入ろうと思います。

こん、夏の恋人が好きすぎる問題。


しょーもないパロディすんな!という村上さんの声が聞こえてきそうですね。バシコーンしばかれそうですが、こんなんでしばいてもらえるならいくらでも言うんですけどね黙りますごめんなさい。

さて、今回のテーマに挙げた「夏の恋人」は、2015年8月発売の「前向きスクリーム!」の3曲目に収録された曲です。同年に行われた冬のツアー「関ジャニ∞の元気が出るLIVE‼︎」では作詞も担当された丸山さんの振付けによる独特の世界観ダンスが全エイターに話題を呼んだ曲でも知られていますよね。
因みに余談ですが、こんのお気に入りの振付けは「窓の外ソーダ色を〜」の窓を開けて覗く部分です。いい大人が真面目に可愛いことしてるの大好物です。安田さんが短い手足を(最高の褒め言葉です)ぶんぶんやっている姿は卒倒もんでした。あそこだけ切り取ってBlu-rayに焼いて金庫に永久保存したい。はやく映像化しないかな。わくわく。

私はちょっぴし昭和が香る歌謡曲的な雰囲気が大好きなんです。二人の花しかり。青春ノスタルジーしかり。初めて夏の恋人を聴いた瞬間「これだー!!!」と叫び、友人に「出会ってしまった」と気持ちの悪いLINEを延々と送りつけるという今思うと友よマジごめんなな行動を起こさせるくらいの衝撃が走りました。

そして、直したい所でもあるのですが、私はメロディーが好きだと感じないとなかなか歌詞に入り込めないのです。しかし、この夏の恋人は違いました。

出だしの、まるで戦隊モノのオープニングを思わせる(今後もボキャブラリーが貧困すぎて訳のわからない表現が多々出てきますがお許しください)疾走感のあるイントロを経て、おおお!とワクワクが絶頂に達した後の

僕が


僕が。

ぼ、僕がって…まさかこんなに昭和風味でくるなんて…しかも丸山さんはじまり…甘い、甘すぎる*1

丸山さんの優しい「僕が」から始まり、村上さん、横山さん、渋谷さん、安田さん、大倉さんと続き、極めつけの

僕があげるよ


僕があげるよ。

一人称が「僕」という柔らかい表現に加えて「あげるよ」という言葉のチョイス。そしてそのパートを担うのが錦戸さんという。なんだろう、絶妙。至極絶妙なり。この二つの単語が合わさることでこの曲の主人公の、少し頼りないけれど必死に相手に尽くしたいという性格や思いが見える気がしました。

また余談ではありますが、私は俺についてこいよ!系よりも何もない僕だけど君を思う気持ちだけは誰にも負けないんだ系を好みます。関ジャニ∞の楽曲って意外とこういう歌詞が多いですよね。代表的なのはイツマイとかでしょうか。ちょっぴり情けないけど、かっこ悪くもずっと愛すから系。

話を夏の恋人に戻しまして、この時点でまだ曲開始10秒足らずです。うふふ。いや、笑い事じゃない。も、もう無理、この曲の破壊力ったらなさ過ぎる。

こちらは息も絶えだえですが、曲は止まることなく続いていきます。

誰でも良いわけないよ 君もそうでしょう?
窓の外 ソーダ色を眺める君は 誰を思っているの?


どうやら主人公の思い人である女性には、他に好きな人がいるようです。でもその好きな人とはどうやらうまく行っていない様子。それを少し離れたところからいつも見守る主人公といったとこでしょうか。というのも、この主人公の思い人、同シングル収録曲である「CANDY MY LOVE」の主人公だと言われております。ということはお互い高校生くらいでしょうか。「CANDY〜」は無謀な人に恋に落ちてしまい、辛いけど諦められない乙女心を歌った甘くて切ないラブソングなのですが、夏の恋人はそんな女の子を好きになってしまった男の子の曲。でもその思いに女の子は全く気付いていない。切なすぎる。

そして曲はサビに入っていきます。

お前を
(ただ夢中であいして)
お前に
(ただ夢の中で捧げて)
せつないの?
(その瞳に俺だけうつして)


主人公、ちょっと強気になる。

突然のお前呼び。そして突然の俺。きっと主人公も、彼女が無謀な恋愛をしていることを知っているんですね。そんな奴を思って落ち込むくらいなら、俺が守ってやるのに!俺だったらお前をそんな顔にさせないのに!という思春期特有の感情の起伏の激しさが表れていますね。うん、愛しい。

錦戸さんが歌う主パートより、安田さん(時々丸山さん)が歌うコーラスにストーリーが込められているのも呼称をお前に変えたことを強調しつつスッと内容も頭に入ってきて、聴いていてとても気持ちが良いです。

ここからの、2番の出だしが村上さんなのがまたいいです。まっすぐな歌声が不器用な主人公と相まって非常に引き込まれます。また、こんなにはっきりとした「潮風」を聴いたことも未だかつてありません。村上さんの歌声、本当にだいすきなんです〜。バチッと曲と合った時の破壊力は他のどのメンバーにも負けないと思います。

さて、先ほどのサビで強気になってみた主人公。2番に入りまた気弱になります。どんな言葉をかけたら笑ってくれるの?僕に出来ることってなに?と彼女のことを窺いまくりの自信なさすぎくんに逆戻り。でも、何かしてあげたい。君にとって特別な僕になりたい。そう強く思った主人公は、遂に勇気をだします。

あなたに触れたら


お、おお!!!!

夏の日差しに溶けて


お、おお…?!




消えた。



消えたー!!!!!!!


せっかく勇気だしたのに!一世一代の勇気振り絞ったのに!!!つれないアイツは気付かずどこかに行ってしまった!!!!!切ねぇ!!!!!!
そしてこの消えたパートを担当する安田さんの声の伸びったら!!!そんな男らしく伸びやかな歌声だけど多分主人公泣いてるから!!!!いや切なすぎるから!!!!にしても歌が上手ですね大好きです!!!!!!(どさくさに紛れて)

しかし、主人公はこのちょっとした勇気を振り絞っては空振り、振り絞っては空振りを繰り返していることがその後の歌詞から読み取れます。主人公ヘタレすぎじゃね?彼女ってば鈍感ね。「CANDY〜」でも分かるように彼女は大分好きな人に入り込んでいる上、ちょっぴり思い込みの激しいタイプっぽいし、なかなか捕まえるのが難しいご様子。

そして、この曲のキーポイントと言われるこの部分。

ごめんね。


ここに関しては、様々な憶測を呼んでいますね。でも、私は初めて聴いたときに素直に感じた解釈で聴いています。それは、好きになってごめんねです。基本的には自信のない主人公。でも一番彼女を思っているのは自分であると思っている主人公。しかし、主人公は分かっているのではないのでしょうか。彼女が自分のことを好きになることはないということを。何度も振り向いてほしいと頑張ってきた、何度も好きになってもらいたいと願った。でも、彼女には届かなかった。もう辞めてしまおうと何度も思った。それでも、やっぱり諦められなかった。主人公が何度手を伸ばしても届かなかったのは、もしかしたら彼女が主人公の気持ちに気がついて避けている可能性もありますよね。それを主人公も感じているのかもしれません。好きでもない奴に思われて、期待させないようにしてくれてるのに、それでも諦められなくて「ごめんね。」なのではないかなあ、と単純に思いました。そう解釈するのが自分の中でいちばんしっくりときたので、様々な捉え方があると思いますが、私はそう聴いていますし、他の方の見解をなるほど!と楽しく見させていただいてます。

「ちょっぴり頼りない男の子と、恋に恋する女の子の甘酸っぱい恋愛物語」として、私はにこにこうきうきしながらこの曲を今日も聴きます。シュッとしているとは言えないメロディーと、かっこいいとは言えない歌詞。この共鳴がとても大好きです。丸山さんの歌い出しからはじまり、丸山さんで終わる所もとても綺麗ですよね。

前の記事にも書きましたが、丸山さんの書く歌詞が大好きなんです。とてもあったかい気持ちになるんです。「CANDY〜」と歌詞とのリンクのさせ方も丸山さんらしいと思いました。

なんだか暴走しまくりでまとまりのない記事でしたが、この辺で締めさせていただきます。もし、ここまで読んでくださった方がいらっしゃったら、お付き合い本当にありがとうございました!

*1:これが通じた方はかなりのローカル通